そのほかの仏像には、以下の2つのタイプがあります。
1.垂迹神
如来や菩薩が日本の神さまに姿を変えたものを、「垂迹神(すいじゃくしん)」といいます。
日本では古くから神さまと仏さまが共存しており、「仏さまが神さまの姿を借りて人びとを救いにくる」という考えから垂迹神が生まれました。
見た目は神さまですが、中身(もとの姿)は如来や菩薩なのです。
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初詣、七五三、神社・お寺の縁日、秋祭り、すす払い…… 日本には季節ごとにさまざまな行事があり、神さまや仏ほとけさまに幸せを願ったり、地域の人たちが集まってお祭りを行ったりします。
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垂迹神には、山の修行者たちを守る蔵王権現(ざおうごんげん)、火事を防ぐとされる秋葉権現(あきばごんげん)などがあります。
2.高僧・祖師
偉大な功績を残したお坊さんを「高僧(こうそう)」、仏教の一つの宗派を開いた人を「祖師(そし)」といいます。
どちらも人間ですが、仏像としてまつられています。
お釈迦さまの優秀な弟子である十大弟子(じゅうだいでし)、真言宗を開いた弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)などがいます。