観音菩薩(かんのんぼさつ)を簡単に
- 観音菩薩とは、人びとの心を察知して助ける菩薩。
- 「観音さま」として昔から親しまれている。
- 救う相手や状況に応じて、いくつもの姿に変身する。
1.観音菩薩(観音さま)とは
観音菩薩(かんのんぼさつ)とは、人びとの心を察知して助ける菩薩。
親しみを込めて、観音さまともよばれます。
菩薩の中で「○○観音」と名のつくものは、すべて観音菩薩に当てはまります。
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観音菩薩という名前は、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)または観自在菩薩(かんじざいぼさつ)を略したものであり、「すべての物事を自由自在に見る」という意味があります。
その名のとおり観音菩薩は、人びとの心をすぐに察知して助けてくれる、優しくて身近な存在です。
また、『観音経』というお経にも「観音菩薩の名を一心に唱えれば、必ず救ってくださる」と書かれていることから、昔から大きな人気を集めています。
2.観音菩薩のすがた・種類
観音菩薩は救う相手や状況に応じていくつもの姿に変身するといわれており、そのほとんどは多くの顔や腕をもつ超人的な姿かたちをしています。
そんな観音菩薩の中でも、変身していない本来の姿(もっとも人間に近い姿)のものを「聖観音(しょうかんのん)」といいます。
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聖観音(しょうかんのん)を簡単に 聖観音とは、数ある「観音さま」の基本形。 観音さまの中では、もっとも人間に近い姿をしている。 六観音のメンバーの一員。
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聖観音以外の観音菩薩は、なんらかの姿に変身しているため、「変化観音(へんげかんのん)」とよばれます。
変化観音には、頭に11の顔をもつ十一面観音(じゅういちめんかんのん)、1000本の手で人びとを救う千手観音(せんじゅかんのん)などがあります。